【その4】 資料はこちら http://oval-rms.com/daikin2016060101.pdf
3.第1議案(4年間継続案) (4頁目)
ここで、第1議案で「基金を続ける」(上乗せ資産を70億円まで積み上げてH31/3に解散&新制度移行する)という説明の根拠になった”上乗せ資産70億円”の前提を説明します。
昨年7月に代議員会資料として提供された「平成27年3月期決算の状況および後継制度の設計(案)について」の中に記載されている「今後の財政推移見通し」で、今後4年間の財政推移見通しシミュレーションがあります。
そこでは、次の3つのケースでのシミュレーションが提示されています。
【シミュレーション1】 基金利回りが、「厚生年金利回り」+1%
【シミュレーション2】 〃 「厚生年金利回り」と同率
【シミュレーション3】 〃 「厚生年金利回り」▲1%
基金の財政状況は、基金の資産運用利回りが、国の運用利回りに対してどれだけ勝つか負けるかで、変わってくるということです。
そして【シミュレーション1】「厚生年金利回り」+1%で推移;の場合、平成30年度末(H31/3月末)で上乗せ資産が約70億円まで積み上がる見込みとなっています。
因みに【シミュレーション2】「厚生年金利回り」と同率;では上乗せ資産は50億円、【シミュレーション3】「厚生年金利回り」▲1%で推移;では上乗せ資産は32億円、となっていました。
以下に、上乗せ資産の推移を抜粋します。 (単位;億円)
<年度末上乗せ資産> H26 H27 H28 H29 H30
【シミュレーション1】 23 34 45 57 70
【シミュレーション2】 〃 29 36 43 50
【シミュレーション3】 〃 25 27 29 32
つまり最も楽観的なシミュレーションで”上乗せ資産70億円"になる、ということです。
では、シミュレーション作成から1年後の現在、現実はどうなっているでしょうか。
次の5頁目をご覧ください。ここで、第1議案で「基金を続ける」(上乗せ資産を70億円まで積み上げてH31/3に解散&新制度移行する)という説明の根拠になった”上乗せ資産70億円”の前提を説明します。
昨年7月に代議員会資料として提供された「平成27年3月期決算の状況および後継制度の設計(案)について」の中に記載されている「今後の財政推移見通し」で、今後4年間の財政推移見通しシミュレーションがあります。
そこでは、次の3つのケースでのシミュレーションが提示されています。
【シミュレーション1】 基金利回りが、「厚生年金利回り」+1%
【シミュレーション2】 〃 「厚生年金利回り」と同率
【シミュレーション3】 〃 「厚生年金利回り」▲1%
基金の財政状況は、基金の資産運用利回りが、国の運用利回りに対してどれだけ勝つか負けるかで、変わってくるということです。
そして【シミュレーション1】「厚生年金利回り」+1%で推移;の場合、平成30年度末(H31/3月末)で上乗せ資産が約70億円まで積み上がる見込みとなっています。
因みに【シミュレーション2】「厚生年金利回り」と同率;では上乗せ資産は50億円、【シミュレーション3】「厚生年金利回り」▲1%で推移;では上乗せ資産は32億円、となっていました。
以下に、上乗せ資産の推移を抜粋します。 (単位;億円)
<年度末上乗せ資産> H26 H27 H28 H29 H30
【シミュレーション1】 23 34 45 57 70
【シミュレーション2】 〃 29 36 43 50
【シミュレーション3】 〃 25 27 29 32
つまり最も楽観的なシミュレーションで”上乗せ資産70億円"になる、ということです。
4.第1議案(4年継続案)の現実 (5頁目)
平成28年4月28日の代議員会でH27年度(H28/3月期)の決算推計が報告されました。
純資産は432億円、代行債務は403億円ですので、差し引きの代行割れ解消額(上乗せ資産)は29億円と推計されています。
この数字(上乗せ額29億円)は、上のシミュレーションに当てはめてみると、シミュレーション1の34億円を下回り、シミュレーション2の29億円に当てはまります。
つまり、第1議案の前提になっている楽観的シミュレーションは1年目から下振れしており、これではシミュレーション1の実現は困難なのは明らかで、破たんしている、といってよいと思います。
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