2016年6月22日水曜日

基金から別の理事に回答書が届きました。


別の理事の方からも基金に早期解散のお願いと意見書を出して頂いてましたが、
昨日、理事長および常務理事から次の回答が届きました。
要点を抜粋して共有させて頂きます。
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                          平成28年6月20日
〇〇〇〇理事殿
                          理事長 児玉直樹
 (中略)
 ご提言に対しては、別紙により常務理事からご回答致しますが、併せまし
て、基金における理事・代議員の役割等について一言確認をさせていただき
ます。

1.基金の方向性については、最重要課題にあたるため、周到に、理事会審議
 を経て代議員会において決議するのがルールです。
2.理事・代議員は、加入員・受給権者・事業主の利益をバランスよく考え、
 忌憚なく意見を述べ、識見をもって決議に参加いただきます。
3.理事長の役割は、様々な意見が活発に出て、より良い決議が導き出される
 よう、あらゆる角度から検討を行い、意見を集約することと認識します。
4.そして理事・代議員は、いったん決議の後は、大きな状況の変化により
 決議を見直す必要がある場合を除き、自身が参加した当該決議を一審不再
 理なものとして、事業主等からの質問に応え、むしろ啓発に至る働きが
 求められるものと思料します。
5.これまでの審議・決定の経過については、代議員勉強会のうえ、
 丁寧に知識が共有されているため、プロセスは適正だったと評価しています。
6.一方、現状が昨年11月の決議を見直す時機にあたるかについては、見方
 の分かれるところです。
7.ついては、今回の貴見と事務局回答を合わせて全代議員に提示のうえ、
 代議員会開催の要否を問うてみてはどうかと考えます。ご異存がなければ
 そのように致しますのでご検討をお願い致します。                                                                                                          
                                敬具
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※内容について補足解説致します。
理事長のお考えはよく分かります。特に6.項、7.項にあるとおり、「決議を見直す時機に当たるかについては、見方の分かれるところ」であり、「全代議員に提示のうえ、代議員会開催の要否を問うてみてはどうか」というお考えは、理事長のお立場として誠に適切なご判断と思います。
ただ、いくつかの点で理事長の見方と有志理事の方々の見方に、やや違いがあるように見えます。それは、次の諸点です。

 2.項;「理事・代議員は、加入員・受給権者・事業主の利益をバランスよく考え、忌憚なく意見を述べ、識見をもって決議に参加いただきます。」 ・・・実際にそうなっているのでしょうか。
 ある代議員の方の意見書(一昨日本ブログに掲載)の中にある次のくだり『私もそうですが、代議員は年金の専門家ではなく、毎回提出される資料を見ても、それが妥当なものかどうかその場では判断がつきません。 数理人および常務理事は真摯に説明頂いていると存じますが、私が出席しめた当初は、質問が発せられることも殆ど無く、議案を通過させるだけの組織でした。』というご意見とはかなり温度差があるように思えます。

4.項;「大きな状況の変化により決議を見直す必要がある場合を除き、、」とありますが、第一基金の上乗せ資産積み上げ計画(シミュレーション①)が初年度から運用利回りは計画値を下回りマイナスとなって計画は下振れしていること、第二基金は信託銀行等の多大な費用負担のために設立困難となっていること、親なし受給権者が全体の約1/3・3千人もいて24億円も必要だということが2月になって分かったこと、等が”大きな状況の変化”ではないのでしょうか。

5.項;「代議員会勉強会」とは昨年8月の代議員勉強会を指すものと思われますが、その際に講師を務めたオーヴァル・リスクマネジメント社と㈱基金運営研究所の講師2名がともに”代行割れスレスレの基金は即時解散が常識”と声をそろえて申し上げていたにもかかわらず4年間継続の方針としたことは、「丁寧に知識が共有された」結果なのでしょうか


※この理事長書信に添付された「事務局回答」の内容は、次のブログ掲載と致します。
一点重要なことは、他加入事業所への事務局回答の最後に【まとめ】として記載されていた「見直しは必要な状況には全くあたらない」、「貴社のご意見を直ちに理事会・
代議員会に諮る必要はない」という内容は削除されています。
理事長が「全代議員に提示のうえ代議員会開催の可否を問うてみて」と仰ってられるのですから、当然と言えば当然のことですが、それはつまり、先の【まとめ】コメントは常務理事の独断専行だったことが明らかになったということかと思います。




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