2016年7月4日月曜日

臨時代議員会は開かれるでしょうか。

6月24日に、理事長から各代議員に対して、”臨時代議員会開催の要否”についての代議員の意向問い合わせが出されました。
それを受けて、各代議員から事務局宛に臨時代議員会開催の必要性についての回答がなされる予定です(7月4日締め切り)。
ここで、改めて論点を整理してみたいと思います。

有志理事からの加入事業所代表者としての提言概要

①即時解散のお願い:
 環境の変化、厚労省の法改正、資産の運用状況などあらゆる観点から、今のままでの継続運営は「企業経営者として考えるとき、社員の定年後の福利厚生の手段」としては崩壊しており、代行割れが解消している今の時期にできるだけ早く解散したうえで各加入会社が「今を起点に将来を見据えて自由意思で仕切り直しをするべき」と考え、ことあるごとて提案・建策してきました。
 昨年11月の代議員会決議で分割解散の道を検討したが、基金上積み金が過少のため、いわゆる親なし受給者の財産権保全を優先すると、分割解散は経済的に不可能との結論で、時間だけ浪費してまた振り出しに戻りました。
 この現状を大阪伸銅品問屋組合の関係事業主に諮ったところ、下記の具体的事情をとらえて再度、即時解散のお願いにたどり着きました。
 主な理由;
  1.現行の2.4%特別掛金は加入員には還元されないものなので早期停止
    して頂きたい。
  2.上乗せ部分掛金は、全て受給者(親なし受給者含む)への年金支給に
    消えており、加入員の積立資産増加に寄与していない
  3.上乗せ資産を70億円に積み上げて総合型DBに移行する」計画
    1年目から下振れして計画実現は困難、実質的には破たんしている。
  4.総合設立である限り、資産がショートすると掛金アップや給付削減など
    これまでの基金と同じ混乱が生じる同じ轍を踏むことは断固避けたい
従いまして、昨年11月代議員会決議の抜本的見直し、並びに基金の即時解散を要請いたします。この件を早急に理事会・代議員会にお諮り頂きたくお願い申し上げます。


②基金資産状況急変時の対応:
 本年4月以降の世界の経済情勢は方向性も見いだせず、短期的には大きなブレも否めません。代行部分の資産を確保しているうちに一部を前納することで下振れリスクを回避する機会でもあり、逆に大きく下振れした際には代行割れの危機に遭遇するリスクもあり得ます
 基金代議員会の意見でも、前納のチャンスは逃さずに代行割れのリスクを回避すべきという方策も提起されていますが、具体的な討議もなされないままに対応は取り決めされておりません
 9月の理事会まで協議の場がありませんが、その間、虎の子の資産をみずほ信託任せのままでは(しかも運用結果については信託銀行は責任取らないことは明白であるにも関わらず)、加入事業主に対する理事の責任は果たせないのではと危惧します
 早急に、資産状況急変リスクへの対応を理事会として検討のうえで、取り決めることが必要と考えます。


③事業主説明会提案:
 6月1日の大阪伸銅品問屋組合での説明会について、特に事業主の声で強かったのは、基金運営の現状を、適時適正に分かりやすく案内説明し、掛金を支出している側に不安を与えないようにしてほしいという情報公開の原則の履行でした。
 事務局の一方的な説明だけでなく、今回のように基金全般に詳しい有識者と同じ席上で納得がいくまで説明を受け、しっかり理解し経営者として判断できるようにしてほしい、という要望でした。
 理事や代議員を出していない一般の加入事業所にとっては、約半年近くも基金状況の説明がない状態に置かれているので、当組合だけでなく他組合でも同様の説明会を開催して、最新状況についての情報公開と理解の共有を図るべきではないかと考えます



2.この提言に対する事務局回答;
①当基金の現状は、昨年11月代議員会決議を抜本的に見直す時期には当たらないと判断されるため、今この時期に臨時代議員会を開く必要が果たしてあるか。
②基金資産急変時の対応については、6/22に実施した資産運用委員会で、代行ヘッジ運用の手じまいルールを審議・答申。理事長専決により即日施行した。
③事業主説明会は、代議員会で決議された内容について説明すべき。
 現在、後継制度設立準備委員会で制度内容と移行時期を検討中で、8月にも答申が予定されるので、それについて9月の理事会・代議員会で正式に決議頂く予定。説明会はその後に実施するのが相当ではないか。

理事長コメント;しかし、代議員の皆さんの中には、有志理事と同じお考えをお持ちの方もおられるかもしれませんので、この際、①の臨時代議員会開催の要否について、皆さんのご意向をお訊ねしたいと思います。同封のハガキにより、7月4日までに基金事務局宛にご回答ください。



⇒代議員の皆様がどのような問題意識をお持ちなのか、基金の将来をどうお考えなのか、が浮き彫りになるかもしれません。臨時代議員会を開いて頂けるのでしょうか。
理事・代議員の方々は、皆様ご存じのはずですが、ご参考までに、次回ブログに掲載いたします。

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